山吹極 生酛純米無濾過原酒ってどんな味?【日本酒レビュー】

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「山吹極 生酛純米無濾過原酒 21BY(上級者向食中酒)」

山形県の朝日川酒造株式会社が醸している日本酒で、通常販売のものとは別に”本当に清酒の好きな人”に楽しんでもらうために特約店のみで販売される「山吹極」シリーズ。その中でも「上級者抜食中酒」と書かれたシールが貼られていて”酒が呑み手を選ぶ”タイプの日本酒です。

このお酒が上級者向食中酒とされる理由は、蔵での熟成期間にあります。今回のものは醸造年度がH21BY、製造年度はH29年7月と書かれているので、醸造から出荷されるまで約8年間も熟成されていた事になります。初心者は熟成酒なんて知らないので、このお酒の旨さに気付けないということなのでしょう。

 

さてさて、このままラベルの写真でも貼ってだらだらと解説してもいいのですが、やはり見ていただいたほうが早いでしょうし、写真を貼ってさっそくレビューをしていきますね。

あ、そうそう。初回なので今後の為に断っておきますが、試飲じゃなくがっつり呑んでるので、試飲日ではなく呑み日としています。

これぞ山吹極 利き酒日2018/04/19

照りのある山吹色で透明度も高く、山吹極はここから名づけられたのかと納得する美しさです。

香り

しっかりとした熟成香の中に、純米酒の甘い香りが微かに感じられます。熟成香とひね香の違いは紙一重なので、上級者向と題されるのは、そう言う理由もありそうですね。

酸味と苦みの中に強い旨味のあるビターな味わいは、旨味のある料理と合わせると両方の旨味が引き立ち、食事の時間をより味わい深いものにしてくれます。

喉越し/後味

喉越しは原酒であるが故か、多少の刺激があるので好みは分かれそうです。後味はビターチョコを食べた後の様なあの感じで、じっくりと余韻に浸れます。

このお酒に合う料理

お酒自体にしっかりとした旨味があるので、どんな料理でも合いますが、強いて言うならば淡白なものよりも、出汁や旨味のきい「魚の煮付け」「土瓶蒸し」といった料理が良く合います。

 

評価

私、この山吹極好きです。食中酒としての食事との相性がとても良いので、おつまみと晩酌って時にも呑めるし、何と言ってもガッツリ晩飯食べながら呑むとご飯が旨いのです。そして中瓶が五合瓶(900ml)なのも個人的にはグッドで、二本手に入れれば一升瓶を小分けするのにとっても便利なのです。

日本酒に自分から歩み寄れる上級者にオススメ

この日本酒の熟成による旨味を感じられるか、楽しめるかどうかは呑み手の経験値次第なところがあります。例えば「吟醸系/甘いお酒」が好きでそればかり飲んでる人にはオススメしません。

では、どんな人にならお勧めできるのか。それは、呑んだ事がない味のお酒でも否定から入らずに、自分から歩み寄って「違いを楽しめる人」です。ああ、だから”上級者向け”と書かれているのか…。

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