梵 GOLD 無濾過 純米大吟醸
全国的に知名度のある「梵」シリーズ。
その中でも発売当初から人気が高く、今では海外にも輸出されている看板商品の「梵 GOLD」が本日利酒する日本酒。
純米大吟醸の無濾過生酒に、マイナス10℃で1年氷温熟成されたお酒をブレンドした少し変わった造り、出荷直前に一度だけ火入れ(熱処理)しています。淡い黄金色が特徴的。
特定名称:純米大吟醸酒
原料米:兵庫県特A地区産契約栽培山田錦 精米歩合:50%
アルコール度数:15度
蔵元情報
合資会社 加藤吉平商店 所在地:福井県鯖江市吉江町1号11番地
「素材・温度・技術」を大切にして、無添加の純米酒だけを醸造する酒蔵さん。氷温熟成にも力を入れていて、10年以上寝かせたお酒もあるので非常にキヘボン好みです。
唎酒2018/08/28 製造年月2017.12
火入れのお酒は酒質の変化が穏やかなので、製造から半年経っていると少し呑みやすくなっている程度かな。それを踏まえて、いざ利酒じゃ〜!
色合い 氷温1年熟成にしては濃い
GOLDというネーミングの通り、パッと見でも色が付いてるのがわかる濃さ。
マイナス10℃で1年熟成にしては色が濃い気もするので、もともと色の濃いお酒なのでは?と感じます。
香り 洋梨のような甘くて上品な香り
洋梨やラフランスを感じさせる優しく甘い上品な香り。
口の中で空気と触れさせるとクレヨンのような匂いもします。
洋梨に例えましたが青リンゴに近い気もしていて、その場合由来する成分がアセトアルデヒドだったりします。アセトアルデヒドは二日酔いの原因になったり、発がん性があると言われているので、香りは良いのですがあまり好ましくない成分です。勘違いなら良いのですが。
味わい 酸味の主張がしっかりしてる
酸味の強いすっきりとした飲み口のお酒。
全体的に薄味な印象で、苦味が前面に、酸味と甘みが後から感じる。
呑み下す際に喉に刺激を感じ、後味に収斂味を感じる。
温度での違い
冷酒
優しい甘い香り。口に入れると微かにトロミのある舌触りで、ほのかな苦味、続いて酸味と甘さを感じます。吞み下す時に少しだけ刺激がって、後味には収斂味が残る。
冷酒が一番美味しい。
冷酒(グラス)
香りがより鮮明になって、酸味と苦味が際立ち、よりワインらしくなった印象を受けます。
「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2017東京」で最高金賞とったのも納得です。ただ正直に言うと盃で呑んだ方が美味しい。
冷や酒(常温)
吟醸香をより強く感じるようになる。
味わいは苦味と酸味が少し強くなって、甘みは隠れ気味です。呑み下す時の刺激と後味の収斂味は、どちらも弱い。
お燗(ぬる燗40℃前後)
酸味のある甘い香り。
さらりとした下触り、酸味が前面に出て、冷酒や冷や酒の時に強かった苦味は一歩後ろへ下がっています。
燗冷まし
甘酸っぱい香り。
酸っぱいと感じるほどに、酸味だけを強く感じます。
今まで飲んだ日本酒の中でもアルコール分が揮発しやすい様なので、お燗にしたら燗冷ましになる前に飲むことをお勧めします。
総評 なにかひとこと
これはこれで良いお酒ですが、キヘボン個人にとっては「苦味や収斂味を強く旨味の弱いお酒」に感じます。
何となくワインに近い印象なので、白ワインの様に白身魚のムニエルとか、パスタに合わせるのが良さそうです。和食なら酢の物がベストチョイス。
あすすめ度
初心者 ★★☆☆☆
お酒に慣れていない人が飲むには酸味や苦味がキツイかもしれません。ワインの酸味や渋味に慣れている人にお勧め。
中級者 ★★★☆☆
梵シリーズは有名なお酒です。見識を広げる為や話のネタに飲むのならアリです。
上級者 ★★★★☆
酸味があって、あっさりとした苦味のあるお酒です。そんなお酒が好きな人なら一度は飲んで見てください。
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